看護師の就職先は病院一択だと思われがちですが、介護施設で活躍する看護師はたくさんいます。介護施設において看護師は、どういった境遇で働かなければならないのでしょうか。
看護師が介護施設で行う主な仕事は、入居者の健康維持です。介護の資格では行うことができない範囲の管理を看護師が請け負います。また医師からの指示のもと、医療行為を行うこともあります。投薬、点滴、採血、痰の吸引などは主に看護師の業務になります。食事介助は基本的に介護士が行いますが、誤嚥の恐れのある入居者に関してのみ看護師が行います。
介護施設で働く看護師の給料は、日本の全職種の平均よりも高い傾向にあります。施設の種類や常勤か非常勤かなどで上下しますが、月給30万円を超えることがほとんどです。しかし、病院勤務の看護師よりもやや低くなる可能性もあります。
看護師としての資格があれば、ほとんどの介護施設で仕事を見つけることができりるでしょう。看護師が働くことができる主な施設は、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、介護医療院、老人ホームなどです。その他にもデイサービスや訪問介護サービスでも看護師を雇っている場合がありますが、病院に比べると求人の数は少ないです。しかし、介護医療院という医療と介護の両方の機能を持つ施設が2018年に誕生しました。今後はこちらでも看護師のニーズが見込めるでしょう。
病院で働く看護師と違うところは、緊張感です。病院では急患が入ることもありますし、患者の容体が急変し、生死にかかわる業務を行うことも日常茶飯事です。一方介護施設では、利用者の日常生活のサポートがメインの業務になるため、そのような緊張感が生まれることは稀です。